「自分に嘘をつかずに生きていくこと」を学んだ陸ガメが、先行く人を気にせず、ゆっくりと一歩づつを歩みながら思うことを書いていく。

170514 この空を飛べたら・・・

陸ガメも生きたい、と思うのである。

親の庇護から離れ仕事に就き、そして家を守り、家族、両親を大切に思い、苦しくとも食い扶持を稼ぎ続けた。そして両親も不十分ながら送ることができ、子供たちもそれぞれ旅立っている。そして今、残りの人生が数えられる数になって来た時に、さてもう一度生き直したいと思う。

ゆっくりと陸上を歩むしか出来ない陸ガメでも、時には大空を舞っている鳥たちを見上げて「あ~~~、空を飛べるのか」と羨ましく思う事がある。自分に堅い甲羅と立派な足はあるが翼はないことにを不思議に思い、なぜ自分に翼が無いのかと悩み、それは「自分が無能だ」からだと、それこそ数十年間思い続けていた。

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しかし、数年前に尊敬してやまない友人から「嫌われる勇気」を教えて戴いて以降、様々な本を読みんだ。また今まで絶対的存在であった集団から出て外の集団に触れてみると、少なくとも「自分が無能」であることは間違いである事が分かった。自分が陸ガメであると認めるが、それは自分自身の存在や能力を否定する事ではない、と考えられるようになったのである。そしてそのお蔭で自分の人生の課題、今まで蓋をして無い事にしていた2つ問題に正面から向き合い解決する気持ちがもてるようになった。

そこで「自分に嘘をつかない」ことを第一として、まず最初に一つ目の課題に取り組む為に絶対的存在である集団と改めて向かい合った。いろいろと積み残した問題を片付けた後に、新たにそこでの役割を考えた時に集団内でやり残したことがあることに気付く。しかし大きな集団であるが故に個人のそのような事は「どうでもいい事」である。しかし自分がここでの価値を見出すにはそのやり残したことをやる必要があった。そこで大凡7カ月程度かかったが、仲間の応援も戴きながら周囲を説得して、その「やり残した」事をやっている小集団のメンバーになることが出来た。実はここにたどり着くために10年ぐらい必要だったのだ。

ところがその小集団のリーダーも時々、「自分に嘘をついて仕事をすると心病む」、「自分が楽しくないと思う仕事はしない」と言い切るのである。正直その言葉には驚いた。やっと共感できる仕事を共感できる考え方をもった方々と、やれることができる場にたどり着くことが出来た。やはり「自分に嘘をつかない」事は大切な事だ。実際の仕事も「仕事を作っていく」感があり、大変有意義で楽しいものである。正直、仕事が楽しいと思えたのは初めてだ。このリーダーの下ならば体力的、精神的にきつくても、何事も自分の事としてやり切ることが出来る。いやそう「覚悟」した。

さらにもう一つの課題には昨日から取り組みだした。こちらの方が大きな課題と思うが、自分の人生を自分らしく生き抜いて行くにはどうしても解決しなければならい。すでに問題が目の前に、この手元にあるのである。

覚悟をもって事にあたろう。

陸ガメも翼をもち、この空を飛べることができる日が来ることを信じている。

ありがとう。