「自分に嘘をつかずに生きていくこと」を学んだ陸ガメが、先行く人を気にせず、ゆっくりと一歩づつを歩みながら思うことを書いていく。

170821 おむすび

低い雲の朝、少し遅く出る。まだ夏休みだからだろうか、高速には乗用車やファミリーカーが多く平均速度は少し遅い。しばらく山に向かって走ると雲間からは、御日様が暖かい陽を送ってくれる。そしていつもの場所で窓を開けてみるが、籠った空気はなかなか抜けない。

山でも蒸し暑さを感じる今日、ゆっくりとやるべきことを始めるが、以前より積み残した懸案は順調に解消する事が出来た。積み残し原因について少し事情を聞いてみると、先方に悲しいことと嬉しいことが同時発生していたとのこと。まだ大変そうだが、懸案事項は順調に進むと安心した。そして今後について議論を進める。まずは方向性が決まり、これも明日からしっかりとやれる。

複雑な気持ちを感じながら圧縮ファイルのような局にチューンすると、ラッパーの二人組がナビゲータと話している。ナビゲータが「尊敬する人は・・・」と投げかけると、一人は「相方」と言い、その相方は「両親」と話し、それぞれの想いを語る。「両親」と言った相方は「盆休み帰って、母親が切ってくれたキュウリとおにぎりが最高に旨かった」と。「普通のキュウリなのになぜか旨い」、そして「握ってくれたおにぎりが最高! 温もりを食べる感じ!」と語る。2人の曲を聞くと、日本語らしくないリズムと言葉並びに聞き取れないところもあるラップ、そして里帰りして母の料理がうまいというギャップを感じながら不思議な歌を聞く。

もし僕が、最後の晩餐になんでも選べるのなら、迷いなく「具も、海苔もない、母の塩むすび」だ。

積み残しを一緒に解決した人の事情、ラッパーの事情、人生はいろいろとあるものだ。その始まりは母であろうし、良くても悪くてもその存在大きい。では自分は子供にとって、どのような存在かと改めて想う。「母のおむすび」に勝てないが、子供や周囲の人々へ少しでも恩返しが出来ればと思った不思議な平和な日だった。

ありがとう

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