「自分に嘘をつかずに生きていくこと」を学んだ陸ガメが、先行く人を気にせず、ゆっくりと一歩づつを歩みながら思うことを書いていく。

171103 現実感

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桜のような白い可憐な花、秋の青空に精一杯花を咲かせる準備をしているのか。


親族には70代以上の高齢者が多いので、早朝や深夜の電話には緊張する。このしばらくそのようなことがなく平穏な日常を送っていたが、先日電話があった。それは従兄で64歳の気のいい、明るいオヤジ、従兄の訃報だ。

その為に3連休初日の渋滞の中を山の山に向かう。祭場では、多くの方々が従兄を送る為に訪れされていた。その会場は町では大きいほうだが数百人は収容できず、外にお参りの方々が溢れていた様子で、従兄の人柄が想い忍ばれる。本当に朗らかで人情のある、田舎の真面目な職人。他にも地元の歌舞伎保存会、消防団職業訓練講師など、幅広く活躍されていた。

原因は、アニサキスとガンが同時進行したようで、最終的には消化器官を破ったアナサキシスがガンと共に全身に転移していて、どうしようも無かったとのこと。とにかく、残念無念である。遺された20代の子供たちが支え合って生きていって欲しいと願うのみ。

今回は、その年齢にもショックを受けた。親族の中では若いほうで、僕の年齢ともさほど変わらない。人の寿命などどうしようもないのことを現実として強く感じ、この日常を一所懸命に生きようと改めて想う葬送であった。

いままで、朗らかな笑顔で楽しい話をして、時間を共有できたことに感謝の気持ちを込め、「ありがとう」と合掌をした。

ありがとう