180317 海軍さんのカレー
3月17日(土) 今日しかない晴天の下、Z旗がはためく東郷神社を始めて参拝する。
東郷元帥と言えば、日本海海戦の三笠艦橋の絵を思い浮かべるが、僕は秋山真之の方が贔屓。それは「坂の上の雲」に書かれた明治維新以後の若々しく瑞々しい空気感の強烈な印象による。しかし本当は兄の好古がさらに強い興味を抱く。なぜなら、彼が世界で唯一コサック騎兵を破った騎兵将校であり、その様の人が生まれた時代背景は研究の必要があると思う故だ。
上記の絵では、右から3人目の視線を下に向け、ノートのようなものを見ている将校が秋山真之だと思う。
更に、この神社には「海軍特年兵の碑」と「潜水艦殉国碑」がある。
詳細は「ぶらり重兵衛の歴史探訪HP」 ⇒ 海軍特別年少兵
詳細は「ぶらり重兵衛の歴史探訪HP」 ⇒ 潜水艦殉国碑
大東亜戦争で散華された方々のお蔭で今の日本があることを改めて想いながら、今日の主題の場所、東郷会館内の公益財団法人 水交会に向かう。
水交社と言ば、日本帝国海軍将校の交流の場であり、今の企業で言えば福利厚生施設のようなものかと思う。多くの士官たちが各地の水交社で結婚式を挙げているよう。
現在、基本的に誰でも入会のチャンスはあるようですが、旧帝国海軍・海上自衛隊関係以外の一般人は、関係者の紹介が必要。
そのような会員限定の憧れの場所で、海軍さんのカレーを戴くことができました。
さて、誠にけっこうな海軍さんのカレーを味わいながら、石川真理子先生から今回の新刊について、書かれた経緯、出版の顛末など、独特の節付きでお話を戴いた。鎌倉時代の北条重時の家訓を現代語に翻訳され、更に理解しやすい口語表現でそれを説明されている著作で、現代を生き抜いて行く為の実践的武士道が書かれている。
武士道と言えば「潔く死ぬこと」とのように残念ながら誤解されているが、武士道は「早く死ね」とは言っていないはずで、全く逆に「生き抜け」と言っていると思う。「死」は選択しなくてもいずれやってくるが、その時まで「今日、只今を一所懸命に生き抜く」ことが大事と言っていると思う。その為に武士道を実践するための今回の著書だと考える。
この先人たちが大切に伝えてきた武士道を指針にして、今後を過ごして行きたいと思う。特に失敗をした時にこれを読むことで、心が痛むがいっそう素早く心を改め、生きることに心を向けることができるだろう。
日本帝国海軍のゆかりの場所、そしてなかなか踏み入ることができない場所で、普通に生活していは会えない方々と面着してお話ができ、海自でも伝統的に食されているカレーを戴けたことに感謝します。
ありがとう