「自分に嘘をつかずに生きていくこと」を学んだ陸ガメが、先行く人を気にせず、ゆっくりと一歩づつを歩みながら思うことを書いていく。

170625 パラマウントチャレンジカップ in 名古屋

名古屋障害者スポーツセンターのプールにて、カヌー体験会のお手伝い。

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カヌー経験もなく泳ぎもさほどでないけど、介助犬協会のボラ仲間が主催していて、お話をお聞きしている間に、「カヌーって面白そう!」「しばらく水に入ってないし、何ができるかわからんが、まずは行ってみよう」と思い参加して来ました。


主催の団体は以下です。

www.japan-paracha.org

 

さあ、準備完了。といってもここまで何もやってない。何をやっていいか先輩スタッフに聞きながら、戸惑いながら右往左往(笑)。

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パラマウントチャレンジカップ in 名古屋」は、今年で12回目とのこと。ベテランの方々は名古屋はもとより、大阪、奈良、滋賀、岐阜などから遠征されていて、そのパワーと継続力に敬意を覚える。一応振られた役割は「フィッティング補助」で、参加者のカヌーへの乗り降りとカヌーの発着の補助でした。フィッティングも始めてだったので先輩の手を見様見真似で手を出してみたが、2,3回やってみると少しはお手伝いできたかなと思う。

さて、参加者の方々は心身に障害のある子どもたちがメイン、中には過去11回連続して参加している猛者もいる。彼らのパドル捌きは慣れたもので、カヌーが真っ直ぐスーと進んでいく。後の体験をさせていただいたが、直進、方向転換が難しいとわかって、更にそのパドル捌きに驚き。特に重度のかたで、片手のみでカヌーを進める人の漕艇技術にビックリである。

介助犬ボラを通して感じたことと同じだが、改めて人間の「やりたい」という意思が如何に大事かよく理解できた。地上では不自由があっても水の上では自由で、自分で行きたい方向に行ける喜びは最高だ。

またスタッフの気配りも素晴らしい。ある参加者のカヌーの後をプールの中から追いつつ、「この子は沈してもパニックにならないか」と陸のスタッフに確認をとりカヌーのバランスに気を使って、安全に体験会を進めていく。ボーイスカウトも同じだが、多分に技術的なところもあるので「安全第一」の上で挑戦、冒険を実現していく。その加減は難しい所があるけど、入念な準備、スタッフ教育・技術向上、当日のスタッフの目や手で安全を確保してすすめるしかない。

今回はたまたま他の催し物と重なった為、参加者が従来の半分程度で、「ゆるりとやりましょう」との主催の計らいもあり、参加者が休憩中の合間にスタッフに混じってカヌーを2回体験させくださった。最初は真っ直ぐも方向転換も難しかったが、スタッフの指導のお蔭もあり2度目は少しは真っ直ぐ進む。そして直進してコーンをターンして戻ってくるコース(Jの字)でタイムアタック。このコースは参加者がタイムアッタクしたコースと同じで、最高記録は22sec、スタッフのデモ23secより早い記録を叩き出した参加者もいた。強い意思と練習の成果だ。

そこで1回目は27sec 2回目は30sec。直進はそこそこ行けたが、やはりコース取り、ターンが難しい、でもこの難しさが面白いと感じる。ベテランによると川で流れがあり、思う様にならないところが面白いとのこと、さすがだなぁと思う。

僕も地上で自転車やバイクを諦めて来たが、カヌーで水上に出れば、下肢の状態に関わらず自然の風を感じることができると気付き、カヌーの面白さの香りを感じる事ができた、大変気持ちのよいお手伝いでした。

またこれは、参加者と同じ目線に立つことができたからかもしれない。

この機会を与えてくださった、介助犬ボラ仲間と一般社団法人 日本障害者カヌー協会の皆様さまに感謝します。

 ありがとう